静かなところで、キーン、シャー、ジー、ゴーと音が聞こえる症状で、音の種類は人それぞれの様です。頭鳴りと表現される方もいます。耳鼻科でも難聴と並んで頻繁に遭遇する症状です。難聴以上に気になる方が多く、耳鳴だけで耳鼻科を受診される方がいます。
✓突然の耳鳴りで難聴やめまいも伴った。
✓耳鳴りの音が大きくて眠れない。
✓耳鳴りが不快で日常生活に支障をきたす。
✓心臓の脈と一致した耳鳴りである。
耳鳴りの多くが内耳の一部である蝸牛の障害からくると言われています。蝸牛の障害が起こると耳から入った音を脳に伝達できなくなる(いわゆる難聴)のと同時に、音を不必要に大きく脳に伝えようとします(いわゆる耳鳴り)。一時的な耳鳴りは健常者でも起きますが、長期に持続する慢性の内耳障害で、耳鳴りを不快(ストレスとして苦痛)に感じ日常生活に支障がでる人こそ治療の対象になります。慢性の耳鳴りでも聞き流せて不快に感じなければ経過観察で良いことが多いです。医学的に治る可能性のある耳鳴り(急性の内耳障害、耳垢栓塞、中耳炎)や、総合病院での精査治療が必要となる耳鳴り(血管奇形や血管性腫瘍)が原因のこともあり、専門医の診断がまず必要です。
急性の耳鳴(特に難聴を伴うもの)は薬物治療に奏功する例があり、早期の耳鼻咽喉科受診が重要です。慢性化した耳鳴は、薬物治療で完全に消失させることは難しく、内耳障害を悪化させない(聴力を維持する)、日常生活で苦痛を感じない状態を維持するのを目標とします(音響療法、ビタミン薬、血流改善薬、漢方薬が主)。
一時的な耳鳴の悪化であれば、経過観察でも良いですが、強く不快に感じる耳鳴や、日常生活で苦痛を感じるほどの慢性的な耳鳴の場合は音響療法と認知行動療法が必要となってきます。
耳鳴症状がひどい方は、大学病院等の耳鳴専門外来に紹介しています。今後当院でも耳鳴り治療器販売のマキチエ株式会社と協力して長期間通院治療ができる患者さんに音響療法の外来通院治療を行う予定です。
県道258号(仙台館腰線)沿いの東京インテリアさんの西隣にあります。
岩沼方面から仙台長町方面に向かって来られる場合、名取駅を通り越し次の信号手前左側にある忍屋さん(居酒屋)の角を左手にお曲がり下さい。
仙台長町方面から岩沼方面に向かって来られる場合、東京インテリアを通り過ぎた後の最初の信号を右手にお曲がり下さい。
名取駅(西側)から徒歩約15分の場所です。ブルーの2階の建物が当院です。
〒981-1242 宮城県名取市高舘吉田字前沖211-4
TEL:022-797-9393 FAX:022-797-7701
・一般患者用駐車場32台
・身体障害者用駐車場2台